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鹿児島県人会、絆深める新年会=かつおだしが繋ぐ「薩摩とチョコ」

2026年3月4日

参加者が会館の中庭で記念写真
参加者が会館の中庭で記念写真

 ブラジル鹿児島県人会(文岡セルジオ正樹会長)はサンパウロ市南部の同会館で2月22日、定期総会と新年会を開いた。約100人の会員が集まり、遠く離れた薩摩への思いを馳せながら、新しい一年の門出を祝った。

 会はまず、先亡者への黙祷から静かに始まった。文岡会長は、老朽化した会館の電気工事費用を捻出するためのリファに多大な協力が寄せられたことに触れ、「会員の皆さんの結束こそが会の宝」と深く頭を下げた。

 活動報告では、昨年7月の「ふるさといいもの展」での心温まるエピソードが披露された。鹿児島県から参加したサザンフーズの奥田久美子さんが紹介した粉末の「かつおだし」が、来場した当地のチョコレート会社社長の目に留まった。同社長が持ち帰ったサンプルを自社製品に使用したところ、非常に風味豊かなチョコレートが完成。その試作品をぜひサザンフーズ側にも試食してほしいという強い熱意から、昨年末には同社長が鹿児島を訪問した。

 第1回ふるさといいもの展に参加し、既にブラジル国内で流通が開始された奄美大島開運酒造の黒糖焼酎「れんと」や「紅さんご」に続き、新たな鹿児島の名産品がさらに広く普及することを期待させる出来事となった。

 昨年11月には県費留学生制度55周年を記念し、前会長の上園モニカみちえさんら9人が鹿児島を訪れた。一行は塩田康一知事らを表敬訪問したほか、郷土の祭り「おはら祭」にも飛び入り参加。本場の熱気に触れた思い出を語る上園さんの表情には、母県への深い愛着がにじんでいた。

 会場の視線を一身に集めたのは、このほど帰国したばかりの留学生、福川グスターボさんと児玉ブルノ啓吾さん、技術研修員の山之内ルシアナ幸恵さんの3人だ。鹿児島大学での学びや日本での暮らしを、時折鹿児島弁を交えて報告すると、大先輩たちは孫を見守るような優しい眼差しで耳を傾けていた。

 4月には新たに2人の若者が鹿児島へ発つことも紹介され、世代を超えて「志」が引き継がれる頼もしさを印象づけた。

 締めくくりの新年会は、手作りの郷土料理を囲んでの宴となった。大皿に盛られたご馳走を前に、あちこちで笑顔の花が咲く。リファの抽選やビンゴ大会が始まると、一転して賑やかな歓声が響き渡った。



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