連載小説=自分史「たんぽぽ」=黒木 慧=第11話
私の高校時代は農科と商業科と合わせて四十人位だったと思うけど、その科の違いを越えて、皆仲良くやっていた。商科には女生徒も数人いて雰囲気がなごむ時間もあった。特に親しい仲間は五~六人いたけど、親友は同じ畑浦から一緒に通学していた私より二つ年上の敏兄ちゃんこと、黒木敏雄であった。
彼の家は農業も私の家よりかなり大型で家族も多かった。けれど、仕事も農業一本で頑張っていた。牛に鋤きや砕土機を引かせて夜暗くなるまで仕事をしていた。その彼が私と一緒に夜学に通う様になった。その行き帰り、色々と議論や主張をぶつけ合ったり、将来に向かって有益な時間が持てた。彼は中々の信念家で自...
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