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《ブラジル》零細・小企業の生産活動改善=原材料不足や値上がりに懸念

2022年8月2日

零細・小企業が参加している建設現場(Marcello Casal Jr./Agencia Brasil)
零細・小企業が参加している建設現場(Marcello Casal Jr./Agencia Brasil)

 全国工業連合(CNI)が1日に発表した「小規模産業パノラマ」と題する調査結果によると、第2四半期の零細・小企業の生産活動は改善しているが、原材料の不足や値上がりへの懸念が続いているが判明したと同日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
 6月のパフォーマンス指数は47・5ポイントで、過去の6月の平均を4・8ポイント上回った。「小規模産業パノラマ」では小規模企業900社を対象に聞き取り調査を行っており、四半期毎の生産活動をパフォーマンスと財務状況、将来への見通し、信頼感の各指標で評価する。各指標は0~100ポイントで示され、ポイントが高いほどパフォーマンスは向上する。
 第2四半期の指数は47・4ポイントで、第1四半期の45・5ポイントや昨年同期の46・5ポイントを上回り、より多くの零細・小企業が状況は改善していると感じている事を示している。
 他方、原材料の不足や値上がりを懸念する声は依然として高い。第2四半期の場合、鉱業や製造業、建設業で原材料不足や値上がりが最大の問題と指摘した企業は51・8%に上り、税負担増の35・8%を大幅に上回った。3番目に上がった問題は国内の需要が不十分だった。
 原材料の不足や値上がりへの懸念は工業界全般のもので、製造業では6・9%ポイント、鉱業でも6・8%ポイント低下したが、建設業では5・4%ポイント上昇した。
 財務状態に関する指標は41・2ポイントで、前期比で0・2ポイント改善した。
 信頼感を示す指標は年頭から上昇傾向にあり、2期連続で過去の平均の52・8ポイントを大幅に上回る、57・0ポイント前後を記録しているという。
 この先数カ月間の見通しは51・3ポイントで、前期比で0・9ポイント低下した。


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