連載小説=自分史「たんぽぽ」=黒木 慧=第25話
この様に三人のコチア青年が八十人位の二世たちの中で農事研修を中心にブラジルの農村で生きていくための色々な研修を受けた。多くの二世の友達もできた。女友達とも話す機会もありダンスも少し覚えた。その頃の二世達もいくつかのタイプがあって、よく日本語を話す人、ほとんど日本語は話さず、それでも聞き分ける事の出来るタイプの人、その中間の人、と様々いたけど、その頃の講習のほとんどは日本語での授業が主体なので、日本語の理解度の低い人はだいぶ苦労していたようだ。でも、反対に農業機械のメカニズムの説明などブラジル語が多く、私たちコチア青年は苦労した。
この一ヶ月間、冬の乾期だと言う...
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