Ibovespa=約1年ぶりの大幅下落=ジェフェルソン事件の影響で
23日のロベルト・ジェフェルソンの連邦警察襲撃事件を受け、24日はサンパウロ証券取引所(B3)の株価が暴落し、ドル高が進んだ。ボルソナロ大統領の再選に悪影響が出ると見られたためだった。24、25日付現地紙、サイトが報じている。
24日のサンパウロ証券取引指数(Ibovespa)は、21日の終値より3・27%低い11万6013ポイントで終えた。これは2021年11月26日に記録した3・39%減以来の大幅下落となった。21日Ibovespaは2・35%上がっていただけに、より大きな下げ幅となった。
これは、ボルソナロ氏と長年、友人関係にあり、過激な言動でボルソナロ支持者の間でも有名だったジェフェルソン氏が警察に向けて発砲するなど、殺人未遂に問われるほどの暴力行為を行ったことによるショックが、30日に行われる決選投票でのボルソナロ氏への投票へのダメージになるとみられたことで起こった。
それと同時に、ルーラ氏が当選した場合にはボルソナロ氏の支持者が暴動を起こすのではないかとの懸念も高まっている。
同様にブラジル銀行株は10%以上、ペトロブラス株も9・89%、ヴァーレ株も3%株価を下げた。
また、ドル高は25日も進み、一時的に1ドル=5・3577レアルまで上がったが、午後4時半現在は5・3131レアルとなっている。