IPCA―15が再び上昇=2カ月連続のデフレの後に

地理統計院(IBGE)が25日、15日締めの広範囲消費者物価指数(IPCA―15)は前月比で0・16%増で、2カ月連続のデフレが途切れたと発表したと同日付現地サイトが報じた。今年の累積は4・80%、直近12カ月間の累積は6・85%のインフレとなった。
部門別に見ると、運輸・公共交通が0・64%、通信が0・42%、家庭用品が0・35%のデフレを記録した。運輸のデフレは4種の燃料費低下が主要原因だ。燃料の値下げ幅はエタノール9・47%、ガソリン5・92%、ディーゼルは3・52%、車用天然ガス1・33%で、全体で16・14%下げた。特にガソリンはIPCA―15を0・29%ポイント下げた。
だが、運輸・公共交通部門の下げ幅は9月の2・35%を大きく下回った。これは航空料金の28・17%上昇が主な原因だ。9月は8・20%に止まっていた。複数の市を繋ぐバスの料金は0・42%、車のナンバープレート装着が1・72%、車の修理費も0・64%上がった。
インフレだった部門と上昇率は、保健・介護費0・80%、被服費1・43%、食料・飲料費0・21%、居住費0・28%、教育費0・19%だ。
保健・介護費は保健プラン(医療保険)が1・44%、個人衛生用品が1・10%値上がりした事などが響いた。被服費は靴や服飾品、子供服、宝石類が1~1・82%上昇。紳士服や婦人服は値下がりした。
食費は果物や野菜の値上がりが響いたが、ロングライフ牛乳や大豆油、肉類は値下がりした。外食費も上昇ペースが落ちている。