サンパウロ州カンポス・ド・ジョルドン=公園に新しいロープウエー=春の芸術祭は26日まで

サンパウロ州カンポス・ド・ジョルドンのカピヴァリ公園のロープウエーが一新され、6日から営業運行が再開したと同日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。

ロープウエーの改修は、2021年11月22日に始まった公園再生プロジェクトの一部。再生プロジェクトには総額7千万レアルが投じられている。新しくなったロープウエーのキャビンは、密閉型8人乗りと、椅子付き6人乗りの二つのモデルがある。サンパウロ州政府によると、ハイブリッドモデルのロープウエーは中南米でも初めてだ。
エレファンテ(象)の丘の展望台は高度1800メートルの地点にあり、公園から展望台までは約3分間の旅となる。ロープウエーの運行速度は最大で4メートル/秒で、利用者はどちらのモデルのキャビンを使うかを選ぶ事ができる。
エレファンテの丘までのロープウエーは国内で最初に営業運行されたケーブルチェアリフトで、カピヴァラ公園の目玉だ。公園を利用するためのチケットはウェブサイトまたはチケット売り場で購入できる。チケット売り場の営業時間は月~木曜日の午前9時半から午後7時、金~日曜日は午前+9時から午後8時まで、入場料は59レアルだ。
落成式が行われた6日は、歌手で作曲家のイヴァン・リンスが、サンパウロ州政府の芸術スタッフでもあるブラジル・ジャズ・シンフォニカと共に演奏会を開いた。
演奏会は同市恒例の春の芸術祭「カンポス:文化の花盛り」の一環として行われた。同市の芸術祭は劇や舞踊、音楽など、様々な形式を織り交ぜて展開されており、ストリーミングとVODのプラットフォーム「#Culturaemcasa」では、29カ月間で5千ものプレゼンテーションコンテンツが紹介されている。
カピヴァラ公園のクラウジオ・サントロ大講堂とラゴイーニャ公園では9~11月に10のアトラクション、11回のショーが組まれており、11月のプログラムは無料で楽しめる。ラゴイーニャ公園では12日午後4時からヤシル・シェディアクのショー「ローダ・デ・ヴィオラ」を開催。13日午後4時からはパウラ・リマとサンパウロ・ビッグ・バンドのショーも開催される。
クラウジオ・サントロ大講堂では、19日午後7時と20日午後4時にはグループ・コルポが「Gira」を上演。また、26日午後7時からはリラ・カブラルとジウリア・ベルトリが喜劇「A Lista」を上演する。
同大講堂でのイベントは、サイトSymplaでチケットを予約する必要がある。
なお、カピヴァラ公園は6日に、ジョアン・ドリア・カピヴァラ公園と改名された。ジョアン・アグリピノ・ダ・コスタ・ドリア・ネット氏は1919年12月サルバドール市出身の出版業者兼ジャーナリスト。2000年10月17日に亡くなった。軍政直前には連邦議員にも選ばれたが、1964年4月に任期を剥奪され、バリに追放された。彼はこれを好機に変え、ソルボンヌ大学で心理学の学士号、サセックス大学で修士号を取得した。