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貧困層、黒人・褐色系は白人の倍=収入面でも大きな格差

2022年11月12日

 ブラジルでは、黒人(ネグロ)や褐色系(パルド)の間で貧困層に属すと見なされる人の割合は共に、白人(ブランコ)で貧困と見なされる人の割合の2倍近いことがわかった。11日付現地サイトが報じている。
 これは、地理統計院(IBGE)が11日に発表した、2021年に行った調査の結果から明らかになった。
 それによると、世界銀行が定めた基準の貧困者(1人あたりの日収が5・5ドル、または月収486レアル)にあたる人は、白人の間では18・6%だったのに対し、黒人の間では34・5%、褐色系では38・4%が貧困にあえいでいることがわかった。
 また、1人あたりの日収が1・9ドル、または月収168レアル以下の極貧者は全体では8・4%だったが、白人で極貧にあたるのは5%のみで、黒人だと9%、褐色系だと11・4%が相当した。
 さらに失業率を見てみると、白人だと11・3%のところが、黒人だと16・5%、褐色系だと16・2%だった。
 労働者としての本来の力が活かせていない人も、白人では22・5%だったのに対し、黒人は32%、褐色系では33・4%いた。
 非正規の就労者は就労人口の40・1%だが、白人では32・7%に対し、黒人は43・4%、褐色系は47%だった。
 平均収入で見ると、白人の平均給与が3099レアルなのに対し、黒人は1764レアル、褐色系は1814レアルだった。
 総人口に占める比率は黒人9・1%、褐色系47%で、パンデミック以降、社会格差が広がっている。


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