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ラヴァ・ジャット作戦、カブラル受刑者が釈放=今後は自宅軟禁、訴訟は継続

2022年12月21日

カブラル氏(左)と長男(Instagram)
カブラル氏(左)と長男(Instagram)

 ラヴァ・ジャット作戦で唯一の刑務所での受刑者となっていたセルジオ・カブラル元リオ州知事が刑務所から釈放された。現在はリオ市内の自宅で軟禁状態に置かれている。16〜20日付現地紙、サイトが報じている。
 カブラル氏の釈放は最高裁第2小法廷の判断で決まった。同小法廷での審理はかねてから行われていたが、16日にジウマール・メンデス判事が釈放に賛成したことで、判事投票が3対2となった。
 カブラル氏は2016年の逮捕以来、リオ五輪の準備に伴う建設事業での贈収賄工作などをはじめ、37件で告発され、累積で436年9カ月に及ぶ実刑判決を受けていた。
 同氏はその内の5件の罪で服役していた。だが、セルジオ・モロ連邦地裁判事(当時)が担当した裁判の多くが無効となったことで対象が減り、4件で判決が無効とされ、2件が自宅軟禁に切り替わっていた。
 今回の審理でメンデス判事は「服役を解くわけではないが」と前置きした上で、「何人も長期間、厳重に監視された刑務所に無限にいるべきではない」と語り、2016年からの長期拘束を釈放の理由とした。
 19日、カブラル氏はニテロイ市の軍警刑務所を出所し、コパカバーナの自宅に戻ったが、あくまでも自宅軟禁であり、自宅内でも電子足輪をはめての生活が義務付けられる。また、緊急の場合以外は外出は認められず、弁護士と肉親以外の訪問も受けてはならないことになっている。
 19日夜には長男のマルコ・アントニオ氏がカブラル氏を訪れた。同氏はそのときの模様をインスタグラムにあげ、「6年間も刑務所にいたから良い人になっている」と父を称した。
 カブラル氏は今後、自宅軟禁と並行して、未だに残っている24件の訴訟に対処する必要がある。最高裁第2小法廷の判断により、これらの裁判の管轄はこれまでカブラル氏に多くの実刑判決を下してきたパラナ州連邦裁判所のままとなる。


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