サントス次期米国下議、リオで訴訟の過去も判明=小切手不正使用、本人も認める

【既報関連】現在、米国で経歴詐称の連続で物議を醸している伯国系2世の次期同国下議、ジョージ・サントス氏が伯国で小切手の不正使用で訴えられていた事実が明らかになった。22、23日付現地紙、サイトが報じている。
サントス氏は11月の中間選挙にニューヨーク第3地区から出馬して当選し、「共和党員初の同性愛者議員」として話題となっていた。だが、大学や職歴、家族の経歴、年収などに次々と矛盾があることをニューヨーク・タイムズ紙などが報じ、同国で渦中の人物となっている。
これに加えて、サントス氏がリオ州ニテロイで2008年、母親が介護していた男性の名前を使って空の小切手2枚を振り出して詐欺罪で訴えられ、被告となっていたことも確認された。名前を使われたのは当時86歳のデーリオという名の男性で、訴えたのは洋装店の販売員だ。デーリオ氏はニテロイの病院に入院していた時、サントス氏の母に、「口座が締まったら、この銀行に返してほしい」と頼まれ、小切手帳を渡されていたという。
当時19歳だったサントス氏は母親が保管していた小切手帳を盗み、デーリオ氏のサインを真似て、靴などの購入に使ったという。偽小切手の金額は当時の金で2144レアルで、サントス氏が2010年に警察で事情聴取を受け、不正使用を認める発言を行っていたことも確認されている。同氏の所在がつかめず、訴訟は途中で打ち切られていた。
また、同性愛者であることを大々的にキャンペーンで打ち出しておきながら、2012年に女性と結婚し、その後に離婚していたことを隠していたことも、現在米国で報じられている。サントス氏は10月にUSAトゥデイ紙の取材で「私はゲイの公言者であり、過去10数年間にわたり、性的指向がゆえに問題になったことはない」と語っていた。
サントス氏は22日、騒動以来はじめてSNSで声明を出し、「真実については来週、明らかにしたい」と宣言した。