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餅搗き100キロ、笑顔で準備=岩手県人会、コロナ禍乗り越え

2023年1月3日

 ブラジル岩手県人会(多田孝則マウロ会長)は昨年12月17日午前9時、サンパウロ市リベルダーデ区の同会館にて、「第28回餅つき大会」を開催した。販売するレジストロ産の新米を使った餅は全部で240パック(1パック500グラム)。約100キロ分の餅の仕込みを行うため、会場には県人会員やボランティアらの餅を搗く力強い音とにぎやかな掛け声が響いた。
 打ち粉で全身を真っ白にさせた多田マウロ会長は「去年はコロナ禍の影響で規模を小さくして開催しましたが、今年は例年通り開催できてほっとしています」と笑顔。元県費研修生で、岩手県に半年滞在した経験がある川村カミラさん(3世、30歳)は「県人会のイベントに参加することで、日本文化に触れることが出来、みんなと楽しい時間が過せて嬉しいです」と語った。
 餅を丸める作業を手伝っていた山口セシリアしのぶさん(57歳、3世)と川村ゆりさん(58歳、3世)は「去年はコロナ禍で手伝ってくれる人が少なかったけど、今年はコロナ禍前の状態に戻って嬉しいです。友達とこういったイベントで会えて元気がでる。毎年の餅つき大会をすごい楽しみなの」と朝から続く作業にも関わらず元気に語った。
 4カ月ほど前に足の手術をしたばかりだという菊地カツエさん(88歳、岩手県花巻市出身)は「朝から餅を丸め続けているけど、楽しいから、疲れも吹っ飛ぶね!足が悪くても続けられるよ」と仲間からの疲労への心配を笑い飛ばした。


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