ブラジル観光公社総裁にフレイショ下議=新政権の注目人事の一つ
12日、観光省傘下のブラジル観光公社(Embratur)総裁にマルセロ・フレイショ下議(労働者党・PT)が指名された。13日付伯字紙、サイトが報じている。
フレイショ氏は代表的な急進左派政治家の一人で、人権派の社会活動を行うリオ州在住の学校教師として有名になった。彼の実体験は、大ヒット映画「エリート・スクワッド」のモデルになった。また、2018年3月に射殺され、社会的に話題になったマリエレ・フランコ元リオ市議の上司だったことでも知られている。
同氏は2016年に社会主義自由党(PSOL)からリオ市長選に出馬して次点。18年には下議に当選し、22年にはブラジル社会党(PSB)からリオ州知事戦に出馬して次点となった。
こうした経緯から、ルーラ政権で何らかの役職を得るのではないかと注目されており、その一つとしてEmbratur総裁職が予想されていたが、ルーラ大統領が12日に正式に指名した。今回の人事で、ボルソナロ政権で観光相も務めていたジルソン・マシャド氏が解任された。
フレイショ氏は昨年のリオ州の知事選でもルーラ氏から支援を受けており、4日にPTへの移籍を行った。就任を受諾した場合、任期は4年間となる。