アメリカーナス株大暴落、ヌバンクにも影響=低リスクで有名なファンドにも
【既報関連】小売大手ロージャス・アメリカーナスが先週記録した株価暴落が、同社の株主のみならず、ネット銀行大手の「ヌバンク」の株主にも影響を与えている。15、16日付現地紙、サイトなどが報じている。
アメリカーナスは11日に200億レアルの会計不正が見つかったことを報告。翌12日には77%という、記録的な株の暴落が起こり、産業界に激震が走っていた。
この影響は多方面に及んでいるが、注目は新興ネット銀行として近年話題を集めているヌバンクのファンドにも影響を与えていることだ。
その理由は、同銀行のファンド「ヌ・レゼルヴァ・イメディアッタ」の1%がアメリカーナスの社債に当てられていたためだ。
同ファンドは1レアルから加入が可能で、フィンテックが提供するカイシーニャと呼ばれる商品の中でも最も低リスクの商品として販売されている。同様に、アメリカーナスの株は格付け機関によってリスクが低いとみなされていた。
同ファンドの資産額は26億レアルで、社債に提要される株式の18・61%を占めている。
ヌバンクによると、「ヌ・レゼルヴァ・イメディアッタ」は12日までの6カ月間で7・39%上昇していたが、今回の騒動で6カ月間の上昇幅が6・69%に落ちている。