ルーラ大統領=バイデン大統領と初会談=9日に出立、10日に会談

ルーラ大統領とバイデン米大統領が10日に首脳会談を行う事が決まり、9日に出立すると7、8日付伯字サイトなどが報じた。
ルーラ氏とバイデン氏は、昨年の大統領選で結果が判明した10月30日と、ブラジリアで三権中枢施設襲撃事件が起きた翌日(1月9日)に電話で会話を交わしており、なるべく早い時期に首脳会談をと望まれていた。
首脳会談では民主主義、人権、環境の三つのテーマが主な議題となる見込みだ。また、地域と世界での統合・包括と民主的な価値促進のための協力のあり方や食の安全、経済発展、移民問題や治安強化なども話し合われる見込みだ。
10日に会談が行われる事は、外務省のミシェル・アルスラニアン・ネット氏が訪米準備などについて語った事で明らかになった。
アルスラニアン氏は、「両国は過激化やネットワークを通じて偽情報やヘイトスピーチを広めるという形の政治的暴力などのよく似通った課題を経験している。主要な民主主義国家である二つの国が首脳レベルで団結することは、過激主義や暴力に訴えず、SNS(ソーシャルネットワーク)を適切に使って政治的プロセスを強力に支持するメッセージを発信するまたとない機会となる」とも語っている。
人権問題が主要テーマとなる事は、ルーラ氏の就任式にバイデン氏の総代として参加した米国内務省長官のデブ・ハーランド氏が国立インジオ保護財団(Funai)新総裁のジョエニア・ワピチャナ氏と会談した時から予想されていた。
ルーラ氏にはジャンジャ夫人とマウロ・ヴィエイラ外相、フェルナンド・ハダジ財相、マリーナ・シルヴァ環境相、アニエレ・フランコ人種平等相も帯同する。