【13日の市場】国外の動きとインフレ目標討議の噂で、Ibovespaは0.70%上昇、ドルは0.87%下落して5.17レアルに
投資家は引き続きブラジルのインフレ目標問題を注視し、米国の物価データの発表を待っている。Ibovespaは今週月曜日(13日)、108,836ポイントで0.70%上昇し、終値となった。ブラジルの証券取引所の主要指数は、大部分が国外の動向を追ったものだったが、国内のニュースも反映された。
Valor紙などいくつかのメディアによると、フェルナンド・ハダジ財務相はルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領(PT)と、インフレ目標の変更に関する議論を、少なくとも財政規律の新しい枠組み承認の後まで延期することに合意したようだ。
税制改革の可能性はポジティブに読めるが、国家通貨評議会(CMN)がインフレ目標を変更する可能性や、大統領の支持者が中央銀行の独立性を常に攻撃していることが不安感をもたらしている。
中央銀行のロベルト・カンポス・ネト総裁が月曜日、TV Culturaの番組「Roda Viva」のインタビューに応じる。収録は昼過ぎに行われ、夜10時(ブラジリア時間)に放送される予定で、そこでどんな発言をするかに注目が集まっている。
商業ドルは対レアルで0.87%下落し、買いは5.176レアル、売りは5.177レアルで取引された。ブラジルの通貨は、他の先進国に対するアメリカの通貨の強さを示す指数であるDXYの下落率が0.34%と低く、コモディティが後退してレアルの交換力が低下している中でも、アメリカに対して強さを増した。
ブラジルのイールドカーブはまちまちな状態で引けた。2024年および2025年のIDはそれぞれ5ベーシスポイント、3ベーシスポイント上昇し、13.51%および12.95%となった。2027年物は4ベーシスポイント減の13.08%、2029年物と2031年物は7ポイント減の13.33%と13.44%にとどまった。
最後に、金融セクターの株式がIbovespaを押し上げるのに貢献した。ブラデスコ(BBDC3;BBDC4)の普通株と優先株は、それぞれ2.93%と3.55%上昇し、金曜日の決算発表後のセッションでの急落から回復した。イタウ(ITUB4)の優先株は3.53%上昇し、BTGパクチュアル(BPAC11)はアナリストの評価を受けて2.46%上昇した。
さらに、政府が近く新しい所得税調整表を提示するという噂も、小売業の株価を引き上げた。マガジンルイザ(MGLU3)の普通株式は3.51%、ヴィア(VIIA3)の普通株式は5.37%上昇した。
財政リスクが存在する限り、市場はこれ以上の大幅な上昇を続けることは難しく、機会を求めてより選択的に動くだろうこの見方が出ている。また、公社法改正をめぐる議論も引き続き注目され、市場のリスク回避姿勢が強まったことは注目に値する。
米国では、ダウ平均が1.11%、S&P500が1.14%、ナスダックが1.48%それぞれ上昇した。市場は強気で始まり、投資家は米連邦公開市場委員会(Fomc)の今後の金融政策決定の手がかりを求めて、米国の消費者インフレ(CPI)データを待っている。今月初めに発表された給与計算による強い労働市場のデータにより、FRBはインフレ率を目標に近づけるために高金利政策を長く続けるかもしれないとの見方が出ている。
それでも、今日は米国の金利動向が弱気なものであった。10年債利回りは3.8bp低下の3.705%で取引を終え、2年債利回りは4.52%で横ばいとなった。