県連=林大使、矢形嵐酔の墨絵を寄贈=「ブラジル日系社会を応援したい」

林禎二駐ブラジル日本国大使は3日、サンパウロ市リベルダーデ区のブラジル日本都道府県人会連合会(県連、市川利雄会長)事務所を表敬訪問し、徳島県出身の墨絵師、矢形嵐酔(やかた・らんすい)氏の掛軸を寄贈した。矢形氏は林大使の墨絵の師匠。寄贈した墨絵には徳島名物の阿波踊りが描かれている。矢形氏は手紙で「いくつもの苦境を乗り越えてきたブラジル日系社会を応援したい。活気づけに繋がれば幸いです」とブラジル日系社会への想いを綴った。

寄贈式には市川会長、桑名良輔在サンパウロ総領事、徳島県人会を代表して13日に亡くなった原田昇前会長の娘のマルシアさんら16人が出席した。
挨拶に立った林大使は、県連に対し「日伯関係強化において協力関係にあることを光栄に思います」と述べ、今後も積極的に県連の活動を支援する意向を示した。
寄贈式では原田前徳島県人会長の経歴や徳島県人会の歴史の紹介、3月25日に行う県連シンポジウムの案内、会館を持たない県人会を支援する場所として使うことが決定したブラジル日本文化福祉協会ビル5階の元エスペランサ婦人会事務局室の案内なども行った。