レジーナ＝インスタから要注意指定に＝前政権文化局長の大女優

　ボルソナロ前政権で文化局長もつとめたブラジルを代表する女優のレジーナ・ドゥアルテ（７６）が、インスタグラムから「虚報を流すアカウント」として指定され物議を醸した。２日付エスタード紙サイト（１）などが報じている。
　レジーナのアカウントは３月から、フォローをしようとすると「このアカウントは虚報を繰り返し流す傾向がある。それでもフォローをするか」という注意書きが登場するようになっている。
　彼女は１月に、飢餓問題で話題となった先住民ヤノマミ族に関して「あのような報道は事実なのか」と報道写真を疑う投稿を行った。さらに、ルーラ政権が受刑囚の家族が受け取る補助金が増額したとの偽情報も共有したと批難された。実際には補助金増額ではなく、金額の上限が上がっていた。ここ数日はバイア州の奴隷労働者たちに侮辱発言を行ったリオ・グランデ・ド・スウ州の市議の動画も拡散していた。
　レジーナは２０代だった１９６０年代からテレビドラマの主演女優をつとめ、７０〜８０年代には出演作が軒並みヒットしたことから「ブラジルの恋人」と呼ばれるほど人気を博した。左派の多い芸能界の中でかなりの保守派として知られ、２０２０年には短期間だがボルソナロ政権の文化局長もつとめた。