リラ下院議長「まだ票が大きく不足」=ルーラ税制改革に言及
アルトゥール・リラ下院議長(進歩党・PP)は6日、ルーラ政権が優先事項としている税制改革に関して「まだ連邦議会を通過させる数に達していない」との発言を行った。6日付フォーリャ紙サイト(1)などが報じている。
この発言はサンパウロ商業社会政治委員会の席で出たものだ。そこでリラ議長は「ルーラ氏は民主的に大統領に当選した。だが、それは極めて僅差で、議会では半数を超えていない」と発言。さらに「税制改革のような憲法改正案に必要な票数(両院で3分の2以上)には大きく届いていない」と発言した。
リラ議長は「中央銀行の独立性は尊重されなければならない。連邦組織の法律や公社法も然りで、議会としてはそれを強化しないとならない」と話した。
現在、下院では税制対策グループを結成し、5月16日までをめどに法案の提案をまとめることで進んでいる。だが、リラ議長は、それ以前に特別グループを組んで案をまとめ、さらに全体で審議するものにしたい意向でいる。
ルーラ政権としては税制改革の第一段階では、5つの税(PIS、Cofins、IPI、ICMS、ISS)を商品とサービス税(IBS)に統合、第二段階で所得税変更を予定している。