中国がブラジル産牛肉の輸入再開=狂牛病発生による措置解除

中国政府が23日、ブラジル産の牛肉の輸入を再開することを決めたと同日付G1サイト(1)(2)(3)などが報じた。
中国はブラジル産牛肉の60%を輸入しているが、2日付G1サイト(4)によると、2月22日にパラー州で狂牛病の発生が確認されたことで、中国やタイ、イランなどがブラジル産の牛肉、ロシアはパラー州産の牛肉の輸入を停止していた。
中国によるブラジル産牛肉の輸入再開はカルロス・ファヴァロ農務相が明らかにしたもので、24日以降に屠殺された牛の肉の輸出が自由化される。パラー州で発生した狂牛病の症例は非典型的で、老化に伴って自然発生したものであることが証明されている。
輸入再開は、ルーラ大統領の中国訪問を3日後に控えた状態で発表された。ファヴァロ農務相は、ルーラ大統領の訪中に先駆けて様々な交渉を行うため、20日に中国に到着。ブラジル産牛肉の輸入再開も、同相が行っていた事前交渉の中で確認、公表された。
17日付G1サイト(5)によると、ルーラ大統領の訪中は閣僚や連邦議員、企業家約240人を同伴して行われる見込みだ。企業家の旅費は自己負担だが、企業家の内、約90人はアグロビジネス関連の企業家だ。
中国は2009年以降、ブラジルにとって最大の貿易相手国となっており、今回の訪問でも貿易関係の強化が大きな課題となっている。