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サンパウロ市地下鉄スト=2日目に突入も運行再開=午前中の交渉で折り合いつく

2023年3月25日

スト中の駅の様子(Fernando Frazao/Agencia Brasil)
スト中の駅の様子(Fernando Frazao/Agencia Brasil)

 【既報関連】サンパウロ市地下鉄の職員組合は23日夜、24日もストを継続することを決めたが、24日朝行われた再交渉で折り合いがつき、24日12時45分には全ての路線の運行が正常化したと24日付UOLサイト(1)(2)(3)などが報じた。
 23日のストはサンパウロ市地下鉄1、2、3号線とモノレール15号線が全駅で運行停止という徹底したもので、多くの市民が足を奪われて、大混乱が起きた。
 その上、地下鉄公社が「無賃乗車を許可するならスト解除」という労組側の言い分をのみ、運行再開に向けて動き出したのに、労働裁判所が無賃乗車を拒否したため、組合側が職場復帰を拒否するなど、事態の変化に市民が振り回された。
 組合側はその後も地下鉄公社との交渉を続け、労働裁判所が示した仲裁案を受け入れたが、地下鉄公社側が仲裁案を受け入れる姿勢を示さなかったため、23日深夜に24日のスト決行を決めた。
 交渉をより困難にしたのは、「パンデミックの3年間で損害を受けた分のボーナスを払う」という項目で、サンパウロ州政府が「そのような予算はない」と回答して難航していた。
 24日のストは1号線がアナ・ローザ〜ルス駅間、2号線はアルト・ダ・イピランガ〜クリニカス駅間、3号線はサンタセシリア〜ブレッセル/モオッカ駅間が運行される部分ストだったが、15号線は全線運休という状況下で交渉が再開。
 この日の交渉では、公社側が2020~22年の利益分配の代わりに2千レアルのボーナスを払うことや2024年に2023年の利益分配を行うこと、スト参加者への処罰は行わないことを提案。組合側は交渉後の総会で提案をのみ、スト終了を決めた。スト終了が決まったのは11時前で、12時45分には全ての路線の運行が正常化した。
 24日は州政府とサンパウロ市市役所が公務員に対して任意休日を認めたことなどもあり、23日ほどの混乱はなかったが、市内を走るバスは満杯状態で運行。午前中の渋滞も平日の平均を超えていた。


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