MP審議=下院が両院委員会に譲歩も=上院に不利な条件突きつけ

【既報関連】ロドリゴ・パシェコ上院議長(社会民主党・PSD)は28日、審議が止まったままの29の暫定令(MP)に関し、アルトゥール・リラ下院議長(進歩党・PP)との話し合いを行い、「前進した」との見解を表明した。だが、下院からは上院に不利な条件もつけられている。28日付G1サイトが報じている。
連邦議会での審議が止まっているMPは前政権が出したものを含めて29件で、発効から120日以内に連邦議会が承認しなければ失効する。連邦議会では既に複数のMPが失効している。
これは下院が審議を渋っていることが主な原因で、パシェコ議長は、憲法が定め、2019年まではMP審議の際に組まれていた両院合同委員会の結成を23日に宣言。だが、リマ議長が強い反発を示し、緊張が走った。
下院はパンデミックが始まった2020年に決めた、合同委員会を経ずに下院、上院の順で本会議にかける方法の継続を希望している。だが、審議方法を変えて以来、下院の権限が強まったことや、下院での審議が遅れ、上院では十分な審議を行えないまま採決する必要が生じる場面が続いたことなどで、連邦議会の議長でもあるパシェコ議長が以前の形に戻す方針を固めた。
その後の話し合いではリラ議長が折れ、両院委員会への道が開かれたため、その確認が28日に行われた形となったが、コロナ禍で得た権限を失うのを嫌う下院は、合同委員会の結成には譲歩する一方、「上下両院の審議の中で、下院での会期を優先し、最大限長くする」「各院12人ずつが慣例だった両院委員会の構成を下議が上議の3倍とする」などの提案を行った。
予算委員会(CMO)をはじめ、両院委員会では上院と下院の構成比を1対3にしているところは少なくはない。伯国議会は、上院81人、下院513人の構成比だからだ。
パシェコ議長は下院からの提案を上院で審議するとの意向を28日にグローボ局に対して示している。
https://g1.globo.com/politica/noticia/2023/03/28/apos-reuniao-com-lira-pacheco-ve-avanco-nas-negociacoes-sobre-mps-e-diz-que-vai-levar-proposta-da-camara-a-lideres.ghtml