長者番付=サフラ銀行頭取未亡人が首位=3Gのレマン氏、2位に後退

ブラジルの長者番付で、サフラ銀行元頭取のジョセフ・サフラ氏の未亡人ヴィッキー氏(70)がはじめて1位となった。4日付G1サイト(1)などが報じている。
これは米国の経済の権威『フォーブス』誌の4日の発表で明らかになった。それによると、ヴィッキー氏が1位となったのは、2020年に亡くなったジョセフ・サフラ氏の遺産相続額が74億ドル(376億レアル)から167億ドル(848億レアル)に上がったことによるもので、世界の200傑では100位に入った。
ヴィッキー氏の出身はギリシャで、シリアにルーツを持つサフラ氏と17歳のときに結婚。4人の子供と14人の孫を持つ。相続を巡って、息子の一人のアルベルト氏が相続の分け前に不満を訴え、ヴィッキー氏と他の子供達を訴えたことが話題となっていた。
また、それまでの1位で、飲料大手アンベヴや食品大手クラフト・ハインツを経営する「3Gカピトル」のジョルジェ・パウロ・レマン氏は2位に後退した。同氏の世界ランキングは108位だ。
3Gでは、マルセル・ヘルマン・テレス氏、カルロス・アルベルト・シクピラ氏、アレッシャンドレ・ベーリング氏も各々、3位、5位、6位に入った。3G勢は現在、いずれも小売大手ロージャス・アメリカーナスの経営崩壊に直面している。