連邦道路警察、非番の警察官を大量に動員?=大統領選決選投票の道路取締
連邦道路警察(PRF)が昨年10月の大統領決戦投票の際、非番の警察官をルーラ氏の支持者が多い地域に大勢配置し、選挙高裁の命令を無視した道路交通取り締まりを強行していたことがわかったと、17日付UOLサイト(1)が報じている。
報道によると、昨年の10月30日、PRFは北部、北東部に他地域以上の非番警官を配置し、交通取り締まりを行わせたという。この日の取り締まりは投票妨害になりかねないとして、選挙高裁が前日に禁止命令を出していたが、「一次投票時の選挙法違反の65%が起こった地域」との理由で強行され、問題となっていた。
非番の警官が大量に駆り出され、取り締まりに配置されたのは、アマゾナス、パラー、アマパー、マラニョン、ピアウイ、セアラー、リオ・グランデ・ド・ノルテ、ペルナンブッコ、パライバ、アラゴアス、セルジッペの各州で、勤務している警官の数が100%以上増えた状態で取り締まりが行われていたという。これらの州はルーラ氏の票田として知られている。
また、全国4位の大票田でルーラ氏が圧倒的に強いバイア州でも80%、伝統的に大統領選の鍵を握るとされているミナス・ジェライス州でも100%の増員が行われていたという。
現在、三権中枢施設襲撃事件への関与が疑われて拘束中の前法相、アンデルソン・トレス容疑者は決選投票の1週ほど前にPRFのバイア支部に出向き、道路交通取り締まりを依頼した嫌疑もかけられている。