前法相宅で多数の野鳥保護=不法飼育で再度の罰金適用か

国立再生可能天然資源・環境院(Ibama)とブラジリア環境院(Ibram)の職員達が18日、ブラジリアのジャルジン・ボタニコ区にあるアンデルソン・トレス前法相宅から多数の野鳥を保護したと同日付G1サイト(1)が報じた。
複数の種類の野鳥が混ざった鳥かご約50個は、トラックに載せられ、Ibamaの野生動物のスクリーニングとリハビリテーションセンター(Cetas)に運ばれた。
トレス氏は2月18日にも約60羽の野鳥の不法飼育で摘発され、5万4千レアルの罰金を言い渡されていた。2月に保護された野鳥の1羽は足が切断されていたという。
Ibamaによると、今回のオペレーションは前回保護できなかった野鳥の不法飼育を摘発したもので、トレス氏には新たな罰金も適用される。
トレス氏は野鳥飼育のための許可を受けているが、同氏が飼育していた野鳥の数はアマチュアに認められる数を超えている上、登録時のデータを偽っていた疑いや足切断などの不当な扱いにより、罰金が科せられた。
同氏は連邦直轄区保安局長に就任後の1月8日に起きた三権中枢施設襲撃事件での不作為や、同件捜査で押収された、昨年の大統領選の結果を覆すことを意図したと思われる文書に関する嫌疑などで1月14日から身柄を拘束されている。
また、飼育中の野鳥は母親の庇護のもとに移したとしていたが、鳥を飼育しているはずの住所が同じで、アマチュア飼育者による鳥繁殖活動管理・監視システム(Sispass)のデータを偽っていた可能性が指摘されている。
今後の捜査の結果にもよるが、同氏と母親は野鳥保護・飼育に関する登録を抹消される可能性があるという。