三権施設襲撃事件=最初の容疑者100人は被告に=次の200人に関する投票開始

最高裁で行われていた1月8日の三権中枢施設襲撃事件に関する最初の投票は、ボルソナロ前大統領に指名された判事以外は全員一致で、起訴された100人は被告となることが決まった。現在は次の200人に関する投票が行われている。25日付フォーリャ紙(1)などが報じている。
最初の100人の起訴に関しては、20日の時点で6人の判事が「起訴状受理」に賛成していたことから、裁判が始まることは決定的となっていた。
残る4人の判事で注目されていたのは、ボルソナロ前大統領が指名したカシオ・マルケス、アンドレ・メンドンサ両判事がどういう判断を下すかだった。
両判事は共に報告官を務めたアレッシャンドレ・デ・モラエス判事に対し、「裁判管轄は最高裁でなく連邦直轄区地裁であるべき」と主張。最高裁で裁かれるほどの強い必然性を感じず、事件の起きた場所である連邦直轄区地裁で扱うべきと主張した。
また両判事共、全容疑者を裁判の対象にすることに懐疑的で、カシオ判事は「陸軍本部前にキャンプしていただけの人は区別し、本当に破壊行為に及んだことが確実な容疑者だけ」、メンドンサ判事は「50人ほどにすべき」との見解を示した。
なお、最高裁では25日に次に起訴された容疑者200人に対する起訴状受理に関する投票が始まった。引き続き報告官はモラエス判事で、これらの容疑者たちに対する起訴を受け入れるとの投票を行った。この件に関する投票は5月2日までとなっている。
また、ロドリゴ・パシェコ上院・連邦議会議長(社会民主党・PSD)は26日、同襲撃事件に関する両院議会調査委員会(CPMI)開設のための文書の朗読を行った。これで連邦議会内でも襲事件に関する本格的な追及が始まることは決定的で、近日中に構成メンバーが発表される予定だ。