サンパウロ州政府=青少年向け職業訓練計画発表=14~18歳の6万人対象に

サンパウロ州政府が26日、青少年向けの職業訓練計画「ジョーヴェン・アプレンディス・パウリスタ(JAP)」を発表したと同日付G1サイト(1)(2)(3)(4)などが報じた。
JAPの対象は14~18歳の青少年で、募集人数は6万人だ。この計画に参加する青少年は、当該地域にある零細・小企業と雇用契約を結び、仕事をしながら技術や知識を習得する。参加者の勤務時間は4~6時間/日で、24カ月までの雇用契約を結ぶことができる。この間は週1度のオンラインでの講義受講が義務付けられ、917・59レアルの月給を受け取る。
JAPのための投資額は1億4550万レアルで、州政府が投資の対象として考えているのは「ETC(エンシーノ・テクニコ)と呼ばれる技術校在校生だ。換言すれば、大学進学の可能性がある青少年は対象外となる。
現行法で見習いの雇用が義務付けられているのは中規模~大規模の企業のみで、通常のジョーヴェン・アプレンディスは中~大規模企業だけが参加している。だが、これらの企業は全体の10%に過ぎないため、サンパウロ州では零細企業や小規模企業を対象とするJAPを導入することを決めた。
参加者の雇用先の開拓や投資は経済開発局と戦略プロジェクト局が担当することになっており、プログラムに参加する企業は、業務内容に即した人材が紹介される上、退職金の支払義務はなく、勤続期間保障基金(FGTS)の積立も2%と、通常より低コストで即戦力を手に入れられるとの説明を受けている。通常のFGTS積立額は給与の8%だ。