ミランダ元下議が病死=VJ報道のグレン氏の夫
2019年にヴァザ・ジャット報道で話題を呼んだジャーナリスト、グレン・グリーンウォルド氏の夫として知られ、病気療養中だったダヴィ・ミランダ元下議(社会主義自由党・PSOL、37)が9日、入院先の病院で亡くなった。9日付UOLサイト(1)などが報じている。
ミランダ氏は1985年、リオ市ジャカレジーニョのファヴェーラで生まれた。幼くして母を亡くし、13歳で家出して退学。その後は貧しい暮らしをしていたが、2005年にイパネマ海岸でビーチバレーをしていた時、休暇中だった米国人ジャーナリスト、グレン・グリーンウォルド氏と出会い、恋愛関係となる。
ミランダ氏はグレン氏の勧めで勉学に勤しみ、広告やマーケティング関係の大学に進学。2016年にはリオ市初のゲイの市会議員となり、2019年には繰り上げ当選で下議となった。
その矢先の2019年6月、グレン氏がハッカーからの携帯電話の盗聴記録からラヴァ・ジャット(LJ)作戦の担当判事だったセルジオ・モロ法相(当時)や検察主任のデルタン・ダラグノル氏の捜査や裁判手順の内幕を暴露。この「ヴァザ・ジャット報道」が同作戦で受刑中だったルーラ氏の釈放の遠因となった。
ミランダ氏は昨年8月に消化器系の感染症治療のためにリオ市サンヴィセンテ病院に入院して以来、敗血症を起こしたりして入退院を繰り返していたが、具体的な死因は明かされていない。同氏にはグレン氏との間に2人の養子もいた。