サントス米国下議=13件の起訴の応じる=有罪なら実刑で最大20年
米国のブラジル2世議員ジョージ・サントス下議が10日、予備拘束を受けた。同下議は経歴詐称疑惑などが取り沙汰されており、現在の起訴件数は13件に達している。10日付G1サイト(1)(2)などが報じている。
サントス下議は10日に経歴詐称や資金洗浄、公金横領などの疑惑について事情聴取を受けることになっていたが、ニュヨークの裁判所に自ら出頭した。
13件の内7件は電子機器を使った窃盗行為で、3件は資金洗浄によるもの。2件が下院での虚偽証言で、1件が公金横領となっている。
公金横領は、投資ファンドの会社で働いていた時に失業保険として2万4千ドル(11万8千レアル)以上を不正に受け取ったというものだ。
また、支持者を騙して存在しない自分名義の企業に献金をさせ、それを不正に選挙キャンペーンに回していた疑いも持たれている。また、選挙キャンペーンに使用したとした金の一部は、高級服の購入など、私的な目的で使われたともいう。
仮にこれらの嫌疑で有罪になった場合、サントス氏は最大で20年間の実刑となる可能性がある。なお、有罪となっても、刑が確定するまで、サントス氏は下議を務めることができる。
サントス氏は共和党初の同性愛者の下議として注目を浴びたが、学歴や職歴、自身の率いる団体などの詐称で就任前から騒動となっていた。