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サンパウロ市=乗り換え地に人気集まる=商業地より交通の便重視

2023年5月13日

 サンパウロ市では近年、市民は商業が盛んな旧市街セントロを離れ、地下鉄やCPTMの駅、バスターミナルの中継地の近くに住みたがる傾向が顕著に出ていると、12日付フォーリャ紙(1)が報じている。
 これは教育調査研究所(Insper)の研究で判明したことだ。それによると、現在はブルックリンの1平方キロあたり5468戸を筆頭に、ブタンタン、スマレー、ジュルバトゥーバといった地区で1平方キロあたりの住宅数が4500戸を超えている。サンターナ、ジャラグアーといった地区も1平方キロあたりの住人数が飽和状態だという。
 これらの地区はいずれも、地下鉄やバスターミナルなどの公共交通機関の中継地として知られている。
 サンパウロ市の場合、企業や商店の多くは市の「ゼロ地点」である中央部セー広場から3〜7キロ以内に集中しているが、高層住宅が増え、市民が住みたがる地区は、ゼロ地点から8~13キロ離れている。換言すれば、近年の市内の人気住宅地はいずれも、企業密集地から離れたところにある。
 市内では鉄道線の駅が2010年代から増える傾向があったが、2014年のサンパウロ市の市街化計画マスタープラン(プラノ・ジレトール)作成時には、商業の中心地から遠い駅周辺に人が集まるかも議論されたが、Insperのデータでは確実に増えていることが示されている。
 サンパウロ市市役所は既に市議会にプラノ・ジレトール修正案を提出済みで、中継地の駐車場の数の見直しなどを行っている。


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