穀物生産=22/23農年も新記録更新=15・2%増の3・139億トン
国家配給公社(Conab)が11日、2022/23農年の穀物生産は前農年比で15・2%増の3・139億トンとなる見込みと発表したと同日付アジェンシア・ブラジルなど(1)(2)が報じた。
この予想通りなら、総収量とヘクタールあたりの収量4048キロ/ヘクタールが共に、新記録を更新する。現農年の作付面積は前農年比で4%増の7750万ヘクタールだ。
今農年は収穫期初期にラニーニャ現象の影響を受けたが、小規模で済んだという。悪天候の影響を受けたのはリオ・グランデ・ド・スル、パラナ、サンタカタリーナ、マット・グロッソ・ド・スルの各州で、リオ・グランデ・ド・スル州での影響が最も大きかった。
トウモロコシの収量は前農年より1240万トン多い1億2550万トンとなる見込み。第1期の作付面積は440万ヘクタール、収量は前農年同期の8・1%増の2700万トンだった。
第2期は作付面積の74・4%が開花・結実しており、収量見込みは9610万トンだ。
大豆は生産効率と作付面積が増し、前農年比で23・3%増の1億5480万トンを収穫できそうだという。
フェイジョン豆は天候に恵まれ、第2期の生産効率と収量が予想を上回っている。パラナ州の生産効率は1687キロ/ヘクタールが1960キロ/ヘクタールにと16・2%増え、生産量が6・3%増える見込み。ミナス州は生産効率と作付面積が増している。総収量は300万トン超となる見込みだ。
米は作付面積減もあり、994万トンで終わる見込み。棉は作付面積増と天候に恵まれ、13・6%増の290万トンと見られている。