連警捜査=リラ下院議長の側近対象に=押収金庫から大量の札束
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1日、連邦警察による捜査が行われ、アルトゥール・リラ下院議長(進歩党・PP)の側近が捜査対象となった。捜査で押収されたものの中には札束で埋まった金庫もあり、話題となっている。1日付フォーリャ紙(1)などが報じている。
今回の捜査は「エフェスト作戦」と呼ばれ、連邦警察と国庫庁(CGU)の協力して行った。この作戦では27件の家宅捜査令状が出されており、その内の16件がアラゴアス州州都マセイオで、8件がブラジリア、残りはグラヴァータ(ペルナンブッコ州)、サンカルロス(サンパウロ州)、ゴイアニア(ゴイアス州)各1件となっている。また、2人に対し予備拘束命令が出されている。
この捜査の元となったのは、2019~22年にアラゴアス州内43市で行われたと見られている、学校での工作教材(ロボチカ)に関する不正入札と過払い(水増し請求)、資金洗浄の嫌疑で、その資金には国立教育促進基金(FNDE)が使用されたとみられている。この時期はまだ、予算案審議の際の報告官の裁量で支払いが決まる議員割当金(秘密予算)が支給されていた頃でもある。
CGUによると、この汚職では1980万レアルの金が使われ、国は810万レアルの損失を被ったという。
同件では、メガリックというアラゴアス州のロボチカの企業が不正入札で少なくとも2400万レアルの契約を行っていたと見られているが、同企業は実質的な仲介業者で、マセイオ市議ジョアン・カトゥンダ市議(社会民主党・PSD)の父エジムンド・カトゥンダ氏が共同経営者だ。カトゥンダ親子はリラ氏とかねてから親密な仲で、エジムンド氏はリラ氏の他の側近らと共に、今回の捜査対象となっている。
このロボチカの資材購入に関しては、ボルソナロ政権時代に連邦会計検査院(TCU)が既に違法とし、禁止している。
今回の捜査では、捜査対象となった側近のブラジリアの住居で、札束でいっぱいになった金庫が押収されており、その写真や映像が一斉に報道され、話題となった。押収された現金の額はまだ明らかにされていない。