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リオ州=軍政時代の警官に実刑判決=政治犯12人の遺体焼却嫌疑で

2023年6月14日

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 リオ州の連邦地裁が8日、軍政時代に政治犯の死体を隠蔽した嫌疑がかけられていた政治社会警察(Dops)元警察官に実刑判決を下していたことがわかった。12日付フォーリャ紙など(1)(2)が報じている。
 リオ州カンポス・ドス・ゴイタカゼスの連邦地裁は8日、Dopsエスピリトサント支部元警察官、クラウジオ・アントニオ・ゲーラ被告に対し、昼間の外出許可が認められる7年間の実刑判決、並びに1万レアルの罰金を言い渡した。
 今回の裁判はゲーラ被告が2012年に出版した手記「汚い戦争の記憶」と、2014年に真相究明委員会で行った独白に基づいたものだ。
 それによると、同被告は、1974年から75年にかけて「12人の死体を集めた」ことを認めていた。その遺体は「死の家」とも呼ばれていたリオ州ペトローポリスにあった政治犯拷問所と、リオ州情報作戦分遣隊 ―国内防衛作戦センター(DOI―Codi)から集められたもので、リオ市から380キロ離れたカンポス・ドス・ゴイタカゼ市のサトウキビ工場の焼却炉で焼却されていた。この12人は、行方不明者とされている136人の中に含まれていた。
 同被告はその後、牧師に転じたが、2017年には同氏を描いたドキュメンタリー作品も作られた。2019年にはフォーリャ紙の取材に応え、「幾つかの良くないことをやった」と告白していた。
 連邦地裁のマリア・イザドーラ・チヴェロン・フリゾン判事は判決文で、「遺体隠蔽は1979年に制定された恩赦法の定める恩赦の規定に当てはまらない」ことを理由に有罪判決を下した。ゲーラ氏は控訴もできる。今回の判決に対するゲーラ被告や弁護側の見解は語られていない。
 ゲーラ氏は同件のほかに、もう二つの訴訟を抱えている。そのうちの一つは1980年に起きた自身の妻と義姉妹殺害の嫌疑だが、同氏は否定している。


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