フォーカス=GDPは2・14%成長?=インフレ予測は5・12%に

中銀が19日に発表した、経済動向予測調査「フォーカス」によると、今年の国内総生産(GDP)の成長率予測が1・84%から2・14%に引き上げられた一方、広範囲消費者物価指数(IPCA)の予測値は5・42%から5・12%に引き下げられたと同日付アジェンシア・ブラジルなど(1)(2)が報じた。
GDPの成長率予測引き上げは6回連続で、2%を超えたのは2021年の12月以来だ。来年の成長率予測は1・2%で、25年は1・7%、26年は1・99%となっている。
他方、IPCAの予想は、24年が4%、25年と26年が3・8%となっている。
IPCAも5週連続で低下が続いているが、23年のIPCAの目標上限は4・75%だから、5・12%ならまだ、目標上限を超えた状態が続いている。中銀によると、今年のIPCAが目標上限を超える可能性は83%だ。
目標上限を超える可能性は来年も高い。来年の目標中央値は3%で、上限は4・5%だからだ。
5月のIPCAは保健医療費や個人介護費の調整が行われたことなどを受け、前月比で0・23%上昇した。ただし、この値は4月の0・61%よりも小さい。12カ月間の累積は3・94%で、昨年6月に記録した11・89%以降、低下が継続している。
なお、インフレ抑制の切り札とされている経済基本金利(Selic)は、年末時点で12・25%、24年末時点で9・5%、25年と26年は8・75%の見込みだ。