アフガン難民増で対応後手=空港で寝泊まり200人超

難民の日の20日、外務省が、今年は6月14日までにアフガニスタン難民への人道主義的ビザ1万1576件の発給が承認され、9003件は申請者に公布済みと発表したと同日付アジェンシア・ブラジル(1)(2)が報じた。

国連難民高等弁務官事務所によると、世界中の難民は2500万人以上で、内約350万人はアフガニスタン人だ。ブラジルは2021年9月の人道主義的な一時ビザ発給と滞在を許可する省庁間条例公布以来、同国難民が増えている。彼らは2017年の移民法に基づく援助や公的受け入れ政策に期待していたが、実際には市役所やボランティアが提供する食料を受け取るにとどまっている。
アフガン難民は昨年8月~今年1月にかけて増え、グアルーリョス市や近隣市、ボランティアが提供する避難所だけで対応しきれない状態が続いている。
この状態は今年2月に改善し、空港で起居する人が一時的にいなくなったが、4月以降は再び悪化。既存の避難所は満杯で、再び、空港で寝泊まりする人が増えている。人権省や市民省は市役所や他省庁と対策を検討中というが、到着から22日というアフガン難民女性は誰も訪ねてこないと語っている。
グアルーリョス市によると、19日夜現在の支援待ち難民は136人だが、この女性によると20日朝現在、第2ターミナルで寝泊まりしている人は206人で、全員が気温低下などで体調を崩しているという。
国際移民観測(OBmiga)とブラジリア大学によると、昨年の難民申請者は前年比で73%増の5万355人だったという。