フェスタジュニーナ=典型的な商品11%値上がり=世界的な需要の高まりが影響

ジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(FGV Ibre)によると、ブラジルの伝統行事のフェスタジュニーナにつきもののトウモロコシを使った商品などが平均で11・41%値上がりしていると21日付G1サイト(1)が報じた。
ブラジルでは6月はフェスタジュニーナ、7月はフェスタジュリーナと呼ばれる伝統的な祭りがある。6月祭りや7月祭りは豊作祈願と共に、様々な聖人を称える祭りが繰り広げられる。わざとつぎはぎにしたズボンやシャツを着、田舎の結婚式を模したダンスを踊ったり、農作物を使った手作りの菓子やワインとショウガを使った温かい飲み物を供したりする。
だが、フェスタの参加者は、ポップコーン7レアル、米を使ったアロイス・ドセやトウモロコシを煮込んだカンジッカ10レアル、バターを塗った焼きトウモロコシ12レアルといった価格に驚く。
だがこれは、主催者が暴利をむさぼろうとしているのではなく、材料の食材などが値上がりし、値上がり分を消費者価格に転嫁するか、利益率を落とす必要があるためだ。
調査では、この時期によく使う27品目の3年間の価格を調べると、値下がりしたのは2品目だけ。27品目の価格は平均11・41%と、5月までの12カ月累積インフレ率3・94%を上回る値上がりを記録した。
Ibreでは、ウクライナ戦争による品不足でトウモロコシの輸出が増えたことや卵や牛乳の生産性低下、一度上昇した価格は低下が遅いことなどが原因だと説明している。