ブラジリア＝１２歳少女の誘拐監禁で４２歳男性逮捕

　６月２８日、ブラジリアでゴイアス州在住の１２歳の少女が誘拐され、１１時間監禁される事件が発生した。犯人の男性と共犯者の女性は逮捕され、女児も解放されたが、強姦された疑いが持たれている。６月２８日付メトロポレス・サイトなど（１）（２）（３）が報じている。
　被害にあった少女は同日１２時４０分頃、ゴイアス州ルジアニアのジャルジン・インガ地区にある学校に行く途中、ナイフを突きつけられてダニエル・モラエス・ビッタル容疑者（４２）の車に乗り込まされた後、女性の共犯者から薬をかがされて意識を失った。容疑者二人は少女をトランクに詰め込むと、ダニエル容疑者の家に連れて行った。
　少女が１４時過ぎにブラジリアのアザ・ノルテ地区にある容疑者の家に連れこまれた様子は防犯カメラに記録されている。
　少女の学校は１５時で授業を終えたが、娘が帰って来ないため、１７時２０分頃、母親が学校を訪ねた。生徒たちの証言から誘拐されたことが判明し、警察に通報。１８時にゴイアス州軍警が捜査にあたり始めた。
　２２時、軍警は監視カメラの映像で容疑者の車のナンバーと車種を確認。所有者を特定して容疑者宅に行き、２３時に逮捕した。共犯者の女性も２９日に逮捕された。
　少女は半裸で足首に手錠をはめられた状態で発見された。少女は身体中に擦り傷を負っており、強姦された疑いを持たれている。
　ダニエル容疑者はブラジリア銀行職員で、事件の前には児童の性的虐待防止キャンペーンのポスター作成なども手がけていたが、事件発覚で解雇された。