劇作家ゼ・セルソ氏宅で火災=大火傷を負い集中治療室へ

4日付G1サイト(1)などによると、サンパウロ市パライゾ区にある高名な劇作家で演出家のゼ・セルソ氏の自宅アパートで4日早朝に火災が発生し、同氏が全身に大火傷を負い、クリニカス病院の集中治療室に搬送された。彼に長年付き添う医者で女優のルシアナ・ドミスチキ氏によると、火傷は体の53%に及んでいるものの、容体は安定しているとのこと。
4日の時点では、鎮静剤投与や投薬の処置後、人工呼吸器を装着し、安静状態を保っているとされていたが、5日付G1サイト(2)によると、5日になって容体が悪化した。ルシアナ氏は、「状況はさらに悪化したが、回復の可能性はある。家族や心理学者と共に、この困難な段階を乗り越えるための方策を立てている」と語っている。
なお、同居していたセルソ氏の夫のマルセロ・ドゥルモン氏や、同アパートの住人2人も煙を吸って搬送されたが、命に別状はない。調べによると、セルソ氏の自室にあった電気ヒーターが原因との証言もある。
同氏は現代ブラジル演劇界を代表する一人。サンパウロ大学法学部の学生時代の1958年に劇団テアトロ・オフィシーナを創立。現在、国内で最も伝統のある演劇集団となっている。