最年長の劇作家ゼ・セルソ逝く

【既報関連】サンパウロ市の自宅で起きた火災で大火傷を負い、クリニカス病院に入院中だった劇作家のゼ・セルソ(86)が6日に亡くなったと同日付G1サイトなど(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)が報じた。

1937年にサンパウロ州アララクアラで生まれ、1955年にサンパウロ総合大学法学部に入学。在学中の1958年に劇団テアトロ・オフィシーナを創立し、その年に最初の作品を上演。以後、俳優、監督、劇作家として幅広い活動を続けてきた。
60余年の活動中は軍事独裁政権とも直面し、逮捕、拷問、追放も経験。作品にはポルトガル革命やモザンビーク革命に関するドキュメンタリーなどもあり、政治や日常習慣にも革命をもたらす芸術家として知られた。
同氏の死は瞬く間に知れ、正副大統領ら政財界や芸能界からの弔辞が引きも切らない。6日付メトロポレ・サイトなど(9)(10)によると、通夜はサンパウロ市ビシガの劇団オフィシーナで行われるが、6日15時現在も日時は未定だ。