ブラジル陸軍、中国軍と装備品生産を協議=兵器近代化、国防産業強化

ブラジル陸軍の特別プロジェクト局は中国と提携し、ブラジル国内で軍事装備品を生産することを検討していると、23日付ヴェージャ誌など(1)(2)が報じている。
政府の軍事関係者によると、優先される技術の中には、対空ミサイル、装輪式自走砲、ソフトウェア無線通信システム、遠隔操縦航空機、3次元レーダー、キャタピラー戦車が含まれているという。
ブラジル陸軍の特別プロジェクト局代表団は今月、中国を訪問し、ブラジル企業と協力してブラジル国内で生産できる装備品についての情報収集を行った。使節団の派遣は、大統領の外交特別顧問で元国防相のセルソ・アモリン氏(労働者党・PT)が提案し、現国防相のジョゼ・ムシオ氏の同意を得て実施されたと見られている。
ブラジル陸軍は国の安全と防衛を確保するために、特別プロジェクト局を通じた高度な軍事技術への投資を重要視しており、軍の近代化プロセスを加速させるため、軍事装備品の開発と生産における国際的なパートナーシップを模索している。
両国の関係強化の動きは既に、先月から始まっていた。17人の将校を含む18人の中国軍代表団がブラジルを訪れ、ブラジリアの陸軍司令部を公式訪問したのだ。ブラジル陸軍の説明によると、この訪問は中国国防大学(NDU)のブラジル戦略研究旅行の一環であったとのこと。中国代表団には在ブラジル中国大使館の軍事補佐官が同行しており、ブラジル陸軍のプロジェクト局責任者であるロシャ・リマ少将が歓待した。
軍事装備品生産における中国とのパートナーシップ交渉はまだ初期段階にあるものの、ブラジル政府は国防産業強化の可能性について肯定的に見ている。国際的な軍事協力は機密事項を含むデリケートな問題であり、国家の安全保障と主権を考慮した慎重な評価とリスク分析が必須だと報じられている。