ルーラ政権、JP局に広告費支出せず=前政権で急台頭の保守放送局
ルーラ政権になってから、保守系放送局のジョーヴェン・パン局(JP)に対し、連邦政府からの広告費がほとんど支払われていないことが明らかになった。25日付フォーリャ紙など(1)(2)が報じている。
ジョーヴェン・パン局はボルソナロ前大統領寄りの放送局として知られ、前政権では連邦政府から4年間で1880万レアルの支払いを受けた。同局は長年、ラジオ専門だったが、保守寄りの放送内容で近年視聴者を増やし、2021年にテレビ報道も始めていた。
だが、ルーラ政権になってからの半年あまりで、連邦政府からの支払いがほとんどないことがわかった。今年の支払額はわずか2413レアルで、それもアマゾナス州マナウスの支局に支払ったのみだった。
ジョーヴェン・パン局のロベルト・アルベス・デ・アラウージョ社長はフォーリャ紙に対し、「ニュースチャンネルとインターネットの中で視聴者数が第2位」「ユーチューブの月間ユニークユーザーだけで4千万人以上に達している」と主張し、にも関わらず政府が広告費を払わないのは「イデオロギーの名の下に、善良な行政を完全に放棄することを意味する」と批判している。