リオ州=トランス女性が殺される=自宅で男性2人に襲われ
リオ州で25日、看護技師をしていたトランス(性転換)女性が自宅で何者かに襲われ、殺害される事件が起きた。27日付G1サイト(1)が報じている。
事件が起こったのはリオ州フルミネンセ海岸部のベルフォード・ロショで、ジュリア・ニコリ・モレイラ・ダ・シルヴァさん(34)が自宅で遺体で見つかった。遺体にはナイフの刺し傷があり、猿ぐつわもかまされていた。
警察によると、25日午後9時頃、ジュリアさんの自宅に2人の男性が入って行き、その後にジュリアさんの車で逃亡する姿が近隣住民によって目撃されている。
男達の動きに気が付いたのは近所で遊んでいた子供達で、不審に思って親に告げたため、近隣住民がジュリアさんの自宅を訪ねたものの、応答がなかったという。不審に思った住民が中に押し入ったところ、遺体が発見された。
ジュリアさんはジェツリオ・ヴァルガス・フィーリョ病院とサンジョアン・デ・メレチ病院で掛け持ちで働く看護技師で、同僚からも勤務態度や仕事の内容を評価されていた。ジュリアさんの遺体は27日に埋葬された。
警察は、今回の事件をトランスに対する憎悪が引き金になったものとみて捜査を進めている。ジュリアさんは2021年7月にも、自宅でナイフで刺される被害に遭っていた。