連警=VJのハッカーを再逮捕=ザンベッリ下議も家宅捜査
2日、連邦警察が、ハッカーのヴァルテル・デルガッチ・ネット容疑者を国家法務審議会(CNJ)のコンピューター・システムへの侵入と偽造文書挿入の容疑で逮捕した。また、同容疑者にハッキングを要請した嫌疑が掛けられているカルラ・ザンベッリ下議(自由党・PL)への家宅捜査も行われた。同日付G1サイト(1)などが報じている。
デルガッチ容疑者への嫌疑は、CNJのコンピューターに入り、全国逮捕観察バンク(BNMP)からの偽造文書を挿入したというものだ。その文書にはアレッシャンドレ・デ・モラエス最高裁判事に対する偽造の逮捕命令が含まれていた。
また、ザンベッリ下議も自宅と事務所の家宅捜査を受け、パスポートと1万レアル以上の現金、銃や銃弾などを押収された。
デルガッチ容疑者の弁護人は同容疑者がサンパウロ州アララクアラで逮捕されたことを認めた。他方、ザンベッリ氏の弁護人は、同氏は捜査に驚いており、無実を証明したいと語っていると述べた。
デルガッチ氏は、2019年に「ヴァザ・ジャット報道」の元となったラヴァ・ジャット作戦班の携帯電話をハッキングして逮捕されたことがあり、昨年の大統領選の期間中にザンベッリ氏と会合を行っている。
1日付G1サイト(2)によると、デルガッチ氏はその際、投票システムへの侵入や、選挙高裁長官でもあるモラエス判事をハッキングして、ボルソナロ前大統領を不利な状態に陥れるような発言を見つけ出し、逮捕に追い込むなどの提案を受けていた疑惑が持たれている。
デルガッチ氏はすでに連邦警察に報奨付証言を行う意向を表明しており、これらの疑惑を概ね認めていた。