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24年サンパウロ市長選=PTがボウロス支持表明=現職の後ろには前大統領

2023年8月8日

ギリェルメ・ボウロス氏(Bruno Spada/Câmara dos Deputados)
ギリェルメ・ボウロス氏(Bruno Spada/Câmara dos Deputados)

 労働者党(PT)は5日、2024年に行われるサンパウロ市長選挙でギリェルメ・ボウロス氏(社会主義自由党・PSOL)を支持すると正式に発表した。同日付カルタ・カピタルなど(1)(2)が報じた。PTが同市長選で独自候補を擁立しないのは史上初めてだ。
 PTとPSOLの連立は、サンパウロ市内37の地区代表や、PT党首のグレイシ・ホフマン下議、フェルナンド・ハダジ財相、アレシャンドレ・パジーリャ渉外室長官、パウロ・テイシェイラ農業開発相などの政界指導者も出席したサンパウロ市の党大会で決定された。9300万人の有権者を抱える大都市のサンパウロ市長選挙にPT候補が出馬しないのは、過去に例がない。
 この連立は、22年3月25日にルーラ大統領が意向を表明してから1年4カ月後に正式発表となった。21年3月、ボウロス氏は当時、サンパウロ州知事候補として出馬を予定していたが、PTの候補だったハダジ氏と話し合いの上で辞退していた。
 両党間の合意では、PTはボウロス氏を市長候補として支持する代わりに、副市長候補を出すことになっている。副市長候補はまだ未定で、今後の話し合いや協議によって決定される。
 ただ、ジウマール・タット氏をはじめ、一部の党員は、PTが選挙で独自の候補者を立てない場合、議員や候補者が影響力を失う可能性があると主張し、連立に反対していた。
 PTは前回の地方選で8人の市議を選出したが、これは16年選挙よりも1人少なかった。しかし、同時期にPSOLは2議席を6議席に増やした。連立に反対する党員を説得するために、PT側はボウロス氏を入党させようとも試みたが、市議会内のPSOLリーダーが拒否していた。
 PTはハダジ氏以来6年間、サンパウロ市長の座を獲得していない。したがって、ボウロス氏の政治的成長はサンパウロ市での左派政権再建へのチャンスとなる。ボウロス氏は、再選を目指してボルソナロ元大統領の支援取り付けを画策しているリカルド・ヌーネス現市長と座を争うことになる見込みだ。


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