四男レナン＝大統領府で贈答品受取り?!＝弁護側「金目の物はない」＝ボルソナロは口座情報提出

[embed]https://twitter.com/Metropoles/status/1695039623108477051[/embed]

　２４日に市警から家宅捜査を受けたボルソナロ前大統領四男のジャイール・レナン氏が、大統領府に贈られていたプレゼントを受け取っていた疑いが持たれている。現在、サウジアラビア王室からのロレックスの高級時計がボルソナロ前大統領の右腕のマウロ・シジ容疑者とその父親の手を経て売られ、前大統領弁護士のフレデリック・ワセフ氏に買い戻されたことが話題の最中に判明したものだ。２４日付ＣＮＮブラジル（１）が報じている。
　ジャイール・レナン氏は２４日朝、連邦直轄区市警とサンタカタリーナ州市警による合同捜査「ネクスム作戦」で捜査対象となった。同作戦はレナン氏の銃の講師で既に逮捕済みのマシエル・カルヴァーリョ容疑者の、架空会社による武器の違法購入に伴う詐欺や資金洗浄、公式文書偽造などの嫌疑によるものだが、組織犯罪とされる犯罪にレナン氏も関与していた疑いが持たれている。
　連邦直轄区市警によると、レナン氏が捜査の対象となったのは、容疑者たちが交わしたメッセージの中にレナン氏の名前が確認されたためだったという。
　だが、レナン氏には同件とは別の疑惑も浮上している。それは、大統領府歴史資料保管室（ＧＡＤＨ）から大統領府が保管するプレゼントを受け取るよう要請するメールがレナン氏に送られていたことが判明したことだ。これは１月８日三権中枢施設襲撃事件に関する両院合同議会調査委員会（ＣＰＭＩ）が入手した情報で明らかになった。
　メールの送り主は陸軍少佐のクレイトン・ホルチュック氏で、メールには「好きなものを何でも選んで構わない」と書かれてあった。大統領にあてられたプレゼントは本来、個人所有することが禁じられている。
　だがそれ以上に問題視されているのが、このメールの宛先の一つにオスマール・クリヴェラッティ氏のアドレスが含まれていたことだ。クリヴェラッティ氏はボルソナロ前大統領の側近の一人で、シジ容疑者がロレックスの時計を転売した際に関与したことが疑われ、連邦警察の捜査対象にもなっている人物だ。
　この報道に対し、レナン氏の担当弁護士は「サッカーのユニフォームや父親の胸像などを持って行っただけで、宝石転売などには関与していない」と否定している。
　Ｇ１サイト（２）、（３）によると、今回の捜査でレナン氏は携帯電話とコンピューター（ハードディスク）を押収されている。連邦警察は、先日押収したワセフ弁護士の携帯電話四つとレナン氏の携帯電話がプレゼント転売捜査の鍵になると見ている。連警によると、ワクチン記録改ざん疑惑で前大統領の携帯電話を押収した際は、転売問題に関する内容は確認されなかったという。
　他方、ＣNNブラジル（４）によると、ボルソナロ前大統領は２４日、弁護士を介して過去４年分の銀行口座の残高証明を最高裁に提出した。これは１週間前に最高裁のアレッシャンドレ・デ・モラエス判事がボルソナロ氏とミシェレ夫人に対し、国内外で使用している銀行口座の開示を求めたことに応えたものだ。