アントニー、ユナイテッドが復帰了承＝元恋人への暴力疑惑に関し

　元恋人への暴力問題で活動停止処分を受けていたサッカーブラジル代表選手のアントニーが９月２９日に所属のマンチェエスター・ユナイテッドから処分を解除され、練習に戻った。９月２９日付テラサイト（１）などが報じている。
　アントニーは昨年から今年にかけて起きた、交際中だったガブリエラ・カヴァリンさんへの妊娠中の暴力や頭突き、グラスで殴ろうとしたなどの疑惑が問題視され、９月のＷ杯南米予選の代表から外された上、所属のユナイテッドからも、「事件が解決するまで」として、９月１０日から、無期限の活動停止を言い渡されていた。
　これらの措置は、ガブリエラさんが警察に追加提出した証拠によって、暴行疑惑が深まったことで生じていた。
　だが、ユナイテッドは９月２９日に処分を解除。アントニーはすでに練習に戻っている。
　アントニーはＳＮＳを通じ、復帰を喜んだが、その写真には息子のロレンゾ君（３）と、元妻のロジレニーさんの姿があった。ロジレニーさんはロレンゾ君の母親で、ガブリエラさんとの不倫発覚でアントニーと離婚していた。
　エストラ・サイト（２）によると、アントニーがロジレニーさんにサンパウロ市の警察にガブリエラさんとの問題についての弁護の証言を依頼したともされている。ロジレニーさんは証言後にイギリスに渡ってアントニーと会い、ＳＮＳで「彼が復帰できてよかった」との声明を出している。
　アントニーはガブリエラさんら、３人の女性から暴力被害で訴えられていた。だが、そのうちの１人は訴訟を取り下げている。
　アントニーは早ければ３日のチャンピオンズ・リーグの試合からの復帰も考えられているが、捜査の進展次第では、再び、活動停止処分となる可能性も残っている。