『群星』23年8月号より転載=語れなかった体験をいま子孫に=サイパン島玉砕、サンパン島玉砕の生き地獄 =サンパウロ市ビラ・カロン在住 金城繁子(きんじょう)

私は戦争が終わって長い間、ずっとウソをついて生きてきました。私の右手は親指と小指しかありません。子や孫から「どうして指がないの」と尋ねられると、「包丁で遊んでいて切ってしまったのよ」と言い続けてきました。そんなある日、孫のビアンカちゃんから「オバーは右利きだのに、どうして右指を切ることができるの、オバーはウソつきだ」と言われました。その父親のわが子からも「ママイ、家族には本当のことを語ってほしい」と...
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