リオ市＝スタジアム帰りに強盗被害＝人気ミュージカル終演後に

　リオ市で９日夜から１０日未明にかけて、人気ミュージカルの公演後に帰宅しようとした観客が強盗や暴力事件に巻き込まれる事態が発生した。１０日付テラサイト（１）、ＣＮＮブラジル（２）、フォーリャ紙（３）が報じている。
　９日、リオ市ニウトン・サントス・スタジアム（通称エンジェニョン）では、メキシコ発のミュージカル「ＲＢＤ（レベルデ）」が公演初日を迎えていた。ＲＢＤは２０年前にブラジルでテレビ放送されてブームになった。今回のブラジル・ツアーが発表された際も長蛇の列が話題になり、公演初日も、観客の入場の様子が報じられていたほど注目されていた。
　公演は盛況に終わったが、会場周辺の警備が手薄で、帰途についた観客が強盗に襲われる事件が発生。観客は女性が多く、多くの観客は駅までの道を叫び声をあげながら駆け回ることになった。警察が追った犯人たちは約２０人のグループだったという。
　被害に遭った人たちは、「警備員の数が圧倒的に不足している」と強い不満を漏らしている。
　エンジェニョンでは１７〜１９日も米国人気女性歌手テイラー・スウィフトの公演が予定されており、３日間で２０万人の来場が見込まれていることから、警備に不安を感じさせる事件となった。