警察官による殺害被害者=4時間に1人、黒人死亡
8州における調査により、4時間につき1人の割合で、黒人が警察官によって殺害されていることがわかった。16日付G1サイト(1)が報じている。
これは、8州で活動する八つの団体からなるレデ・デ・オブゼルヴァトーリオスが情報公開法に基づき、8州の保安局のデータを調査した結果、明らかになったものだ。
それによると、2022年にサンパウロ州、リオ州、バイア州、ピアウイ州、パラー州、セアラー州、ペルナンブッコ州、マラニョン州の8州で起きた警察官による殺害事件の内、被害者の肌の色の記載のあるデータが合計3171件あり、全体の87・35%にあたる2770人が黒人だったという。
警察官に殺害された黒人が最も多いのはバイア州で、1121人が亡くなっている。内、18歳から29歳までが74・21%を占めている。サルバドール市の場合、438人の被害者中、394人が黒人だった。同州では警察官に殺された人の数が2015~22年に300%増えている。
また、リオ州でも1042人の黒人が殺されている。8州での被害者の66・23%はこれら2州が占めている。
一方、サンパウロ州での被害者は前年の867人から419人に減少。黒人の割合も63・9%にとどまった。これは、警察官の制服につけたカメラの影響があると見られている。