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前大統領長男側近=「秘密を握っているのは俺」=口止め料請求の録音が漏洩

2023年11月25日

 ボルソナロ大統領長男フラヴィオ氏の元運転手で、リオ州議時代のフラヴィオ氏のラシャジーニャ(職員給与のピンハネ)の集金役が疑われ、逮捕もされていたファブリシオ・ケイロス氏が昨年、フラヴィオ氏の現在の側近に対し、ボルソナロ一家の秘密について、口止め料を請求していたことが明らかになった。
 23日付メトロポレス(1)(2)が独占スクープで報じたものだ。それによると、ケイロス氏は昨年の暮れ、フラヴィオ氏の現側近のアレッシャンドレ・サンチーニ氏にワッツアップで金を要求し、脅迫行為も行っていたことが音声で確認された。音声記録は公開もされている。
 サンチーニ氏は、フラヴィオ氏がリオ市で持っていたチョコレート・チェーン「コペンハーゲン」の販売店の元共同経営者でもある。この店はラシャジーニャで得た金の資金洗浄に使われていたことが疑われている。
 この録音でケイロス氏は、ボルソナロ家から支払いを受けていたことを認めつつ、「他の側近より扱いが小さい」「役職もくれない」などと不平を言い、「その気になればフラヴィオを刑務所に入れることもできる」「秘密を握っているのはこの俺だからな」と言って口止め料を迫っていた。
 ケイロス氏はこの録音が自身の行った本物であることを認めているが、「少し大袈裟に話しすぎた」と語っている。
 ケイロス氏はボルソナロ前大統領の数十年来の親友で、その縁でリオ州議だったフラヴィオ氏の運転手を務めていた。その際、同氏の家族も幽霊職員として雇われ、ケイロス氏の口座に毎月給与を移し替える行為をボルソナロ氏が大統領に当選する2018年まで行っていた疑惑を持たれている。


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