新年の門出100人で祝う=日系主要5団体と在サンパウロ総領事館

日系主要5団体と在サンパウロ日本国総領事館による新年会が1月20日、サンパウロ市リベルダーデ区のブラジル日本文化福祉協会(文協)ビル2階貴賓室にて行われた。日系団体関係者を始めとする100人以上が参加し、新年の門出を祝った。
始めに、能登半島地震による犠牲者への黙とうが捧げられ、石川県人会武部清美エリーナ会長による義援金協力の呼びかけが行われた。その後、日伯両国歌斉唱を行った。
当日欠席した石川レナト文協会長の代理として登壇した山下譲二評議会会長は、文協の運営するイビラプエラ公園内文化施設「日本館」が今年創設70周年を迎えたことを報告。同施設で1年間を通じて記念イベントを実施する旨を明かした。また、「2025年は日伯外交関係樹立130周年と文協創立70周年の年。これに向け、文協はビル外壁の改修工事などを行っていきます」と語った。
在サンパウロ日本国総領事館清水享総領事の代理として出席した小室千帆首席は、昨年行われた日伯両国の短期滞在査証免除措置や4世ビザの規制緩和について触れ、両国間の関係深化に対する日系社会の貢献に感謝を述べた。
その後、文協女性コーラス部と共に「一月一日(としのはじめ)」を全員で合唱した。
主催団体代表のブラジル日本都道府県人会連合会の市川利雄会長、サンパウロ日伯援護協会の税田パウロ清七会長、日伯文化連盟の吉田エドアルド会長、ブラジル日本商工会議所の小寺勇輝会頭、山下文協評議会会長、小室首席領事が音頭を取り、参加者全員で万歳三唱して、新年を祝った。
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乾杯後は、白石テルマシェフによる豪華なおせち料理やお雑煮、日本酒が振舞われ、参加者は食事をしながら親交を深めた。
本紙の取材に対して、小寺会長は「日伯関係発展の一助になることを毎年の目標としています。来年は日伯外交関係樹立130周年。EPA(経済連携協定)締結など経済関係が進展することを期待しています」と話した。